【3分で読める!】広告業界では読んでいて当たり前!?名著『アイデアのつくり方』要約

2020/08/30

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『アイデアのつくり方』の著者は、アメリカの広告代理店トンプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業協会の会長などを勤めた、ジェームス・W・ヤングという方で、原著の初版は1940年と、80年も前の書籍となります。

内容は、どうすればアイデアを生み出せるか、その手順について解説した本になります。

そんなに古い本にもかかわらず、アメリカは言うまでもなく、日本でも未だに多くの方に読まれています。

広告業界で働いている方は、この本を実際に読んだことがある人が多いと思います。私も新人の頃、当時の上司に進められてこの本を読みました。約15年前に購入した本にもかかわらず、内容について覚えていますし、手元にまだ持っています。(私は引っ越しするたびに本を処分するタイプです)

この本を初めて手に取る人は誰でも驚くと思いますが、本当に薄い本です。本編で51ページ、解説を入れても22ページの本当に短い書籍です。1時間もあれば読み切ってしまうほどの量です。

そんな古くて、薄い本なのに未だに広告業界はもとより様々な業界で、推薦され、なんなら必読書のようになぜ言われているのでしょうか?

以下『アイデアのつくり方』の内容をまとめてみました。もしこのマトメを読んで、興味がわいたら購入をオススメします。一生役に立つと思います。

アイデアの2つ原理

既存の要素を組み合わせる

アイデアは2つの原理からなっていると著者は言います。
そのアイデアの1つ目の原理は、『アイデアとは、既存の要素の組み合わせである』ということです。アイデアとは、既にある物事と物事を組み合わせたもの、ということです。

既存の要素の新しい組み合わせを見つけ出す

2つ目の原理は、『既にある物事同士の、新たな組み合わせを発見する』ということです。例えば、電話+カメラ=スマートフォンなどがこれにあたるでしょう。

アイデアを生み出す5つの段階

アイデアを生み出すためには、5つの段階が必要だと著者は説きます。

【第1段階】資料を収集する

まず最初に資料を集めます。資料には「特殊資料」と「一般資料」の2種類があります。この2種類の資料をかき集めます。

特殊資料
例えば石鹸広告のアイデアを考えるときに、石鹸それ自体のことや、石鹸業界のことやメインターゲットについてなど、その物事について特有の情報のこと。

一般資料
世の中にあふれる様々な情報のこと。日々のインプット。

【第2段階】資料を咀嚼する

第1段階で収集した資料を、様々な角度から比較検討する。徹底的に考える。

【第3段階】問題を一旦心の外に置く

いままで頭に詰め込んだことを一旦忘れる。例えば、映画を見に行ったり、音楽を聴いたりと、全く関係のないことに没頭する。

【第4段階】ふいにアイデアが浮かぶ

どこからともなく、ふいにアイデアが降ってくる。例えば、朝起きた時、散歩をしている時、ふいにアイデアを思いつくタイミングがやって来る。

【第5段階】思いついたアイデアを検証する

第4段階で思いついたアイデアが、本当に現実的かどうか検証する。多くのアイデアはこの段階でふるい落とされる。

まとめ

アイデアとは、『既存の要素の新しい組み合わせ』である。
そして、❶資料の収集、❷資料の咀嚼、❸一時的な忘却、❹アイデアの誕生、➎アイデアの検証、この5段階の工程をへてアイデアは作られる。

『アイデアのつくり方』は本当に薄い本なので、もし興味をもたれたら購入をオススメします。巻末の竹内均氏(科学雑誌『Newton』初代編集長。東京大学名誉教授)の解説も非常に面白いので、ぜひ一読をオススメします。

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